歯科医師

歯科医師

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歯科医師の主な仕事は、歯や口の中の病気や傷などの治療および予防です。
虫歯や歯周病などの治療と予防、親知らずを抜く、入れ歯や義歯を作るなど、さまざまな歯科治療サービスを提供します。

近年では高齢化が進んだため、介護が必要な高齢者が増えてきました。
体の不自由な高齢者などは歯のケアが十分にできないため、歯の健康が維持しにくくなります。
また、年を重ねるにつれてものを飲み込む力が弱くなるので、食事がうまく食べられないことも多いのです。
このため、高齢者からの口腔ケアニーズが高まっており、歯科医が高齢者の自宅や介護施設に訪れて歯科診療を行うケースが増えています。

歯が身体の健康に及ぼす影響は大きく、歯が20本以下の人は20本以上ある人に比べて認知症にかかりやすかったり、要介護になりやすかったりと、老後のリスクが高まると言われています。
超高齢化社会では健康寿命の延長が大きな課題となりますから、今後は介護予防、認知症予防の側面からも歯の健康ニーズが高まると考えられます。
このため歯科医の活躍の場は歯科治療分野のみにとどまらず、介護分野にも広がっているのです。

介護分野に加えて、美の観点からも歯科医院を利用する人も増えてきました。
美しい歯は人に好印象を与えるだけではありません。
歯を美しく保つことは、歯や体の健康のためにも良いことなのです。
歯のホワイトニング、歯並びの矯正、インプラントなどの治療が活発に行われています。

歯科医師になるためには

歯科医師は国家資格なので、歯科医師になるためには歯科医師国家試験を受験して合格しなければいけません。
歯科医師国家試験は誰でも受けられるわけではなく、歯科医師を養成する大学や歯科大学で6年間学び、決められたカリキュラムを全て履修する必要があります。

歯科医師国家試験は毎年1回行われます。
合格率は66%前後となっており、大学で真面目に勉強をして、国家試験対策もしっかり行っていれば、十分に合格できます。

歯科医師の活躍の場

厚生労働省が2012年に実施した調査によると、全国の歯科医師数は10万2,551人でした。
歯科医師の勤務先は、主に病院や診療所といった医療機関ですが、前回調査に比べて介護老人保健施設で働く医師が増えています。

しかし、歯科医師で最も多いのが、自分で開業した歯科診療所で院長として働くケースです。
診療所の経営者は5万9,740人で歯科医全体の58.3%を占めており、半数以上が独立開業を行っています。
差別化が難しい業界ですが、歯科開業支援コンサルティングなどを利用すれば、開業しても大きく失敗することはほとんどありません。

このほかの職場としては、歯科医院、歯科診療所、大学病院、教育機関、行政機関などが一般的です。
総合病院では歯科や口腔外科に勤務し、個人の歯科診療所では治療が難しい抜歯などを行いますが、口腔のがんの治療などを担当することもあります。