救急救命士

救急車

救急救命士の仕事とは?

救急救命士は、急病やケガをした人を助けるために救急車などで現場に向かい、病気やケガをした人に適切な処置を行いながらできる限り早く病院に運ぶのが仕事です。

救急救命士が行える救急処置は、心肺が停止している患者さんへの電気ショックや投薬、点滴、気道確保、気管の挿管など救急救命に限られています。
命に関わる患者さんに対応するのですから、救急救命士には的確な判断力と冷静な処置能力が求められます。

心肺停止など命の危機にある患者さんに対し、病院で医師の診療を受けるまでの間に最適なケアを行って、人命を救うという重要な役割を担うのが救急救命士です。

災害や事故、病気は事前に予測できません。
いつ救急事態が起こっても対応できるように、24時間体制で出動できるようスタンバイしている必要があります。
会社員のように、昼夜規則正しく勤務するという就業形態ではなく、いつ何時でも出動要請があれば即座に現場に急行しなければいけません。
睡眠リズムが崩れやすくハードな仕事ですが、人命を救うという使命を担っているため、やりがいを求めて救急救命士を希望する人は跡を絶ちません。

救急救命士になるためには?

救急救命士は、法律で定められた国家資格です。
このため救急救命士の資格を取得するためには、定められた教育機関で必要な教育を受け、国家試験に合格する必要があります。

救急救命士の資格を取得するための具体的な方法は、主に2つあります。
(1)政府が指定する、救急救命士養成のための教育機関で学んだ後、国家試験を受験して合格する。
(2)消防署で5年以上働いて救急業務の実績を積み、国家試験を受験して合格する。

(1)の大学や専門学校で学んで資格をとるのが早道ではありますが、(2)の消防署で働きながら資格取得を目指す人も大勢います。
この理由は後ほど説明しますが、救急救命士として働くためには、消防署に勤務する必要があるからです。

救急救命士の国家試験は、毎年1度行われます。
合格率の平均は84%前後ですが、2015年の合格率は90.2%と、非常に高い合格率となっています。

救急救命士は、さまざまな症状の急性期に対応し人命救助に当たらなければいけませんから、幅広い知識と技術が求められます。
公衆衛生学、医学、看護学、解剖学など覚える事柄が多いのですが、合格率は高いですから、学校でしっかり学んでいればまず合格できる試験となっています。

救急救命士の就職先は?

救急救命士の資格を持つ人は、ほとんどが消防官として働いています。
なぜなら、救急救命士として重症の患者さんを病院まで運ぶためには、救急車を管轄している消防署に所属しなければいけないと法律で決められているからです。
このため、救急救命士を目指すなら、消防官になるために公務員試験にも合格する必要があります。