遺伝子操作によるがん治療

ガンは治る時代

ガンの多くは、既に不治の病とは言えなくなっています。
ガンの先端医療は日々進化しており、いったんは諦めた症例でも、何とかつないでいる間にも、治療法が見つかるかも知れないのです。

ガンの治療には、色々なアプローチがあります。
ガンは、もとは自分の健康な細胞だったのが、暴走し始めたためにストップが利かなくなった状態です。

その暴走を止めるため、栄養供給をストップさせたり、大食いな性質を活かして、毒物を多く取りこんで自滅するように仕向けたり、物理的に攻撃して破壊したり・・・。
それぞれのガンの特性や発生した場所により、その方法が効果的だったり、無効だったりします。
だから、ガン患者さん同士で情報交換をして、あの人がとても改善したから、私にも同じ治療を・・・というのは、根本的に無理なのです。

遺伝子レベルでガンを治す

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さらに最近では、その人の遺伝子を調べて、ガンや悪質な生活習慣病を起こす原因を探ろう、という動きが進んでいます。
製薬会社のいくつかは、遺伝子レベルでの治療を得意として、かなり高度なしくみ解明を行っています。
悪い遺伝子が特定できれば、そこだけ健全なものに交換すれば良いのですから、根本的な再発防止、発病防止が期待できますよね。

さて、そこで問題が出てきます。
遺伝子組み換えって、安全なの?
遺伝子組み換えというと聞こえは悪いのですが、長時間ツヤツヤのままで虫に食われない野菜とか、台風でも倒れない米だとか、人類の生活に有益なものも多々ありますよね。
遺伝子操作が進んだおかげで、安く、丈夫で、長持ちする食材が手に入るとしたら、否定ばかりするわけにも行きません。

問題が明るみに出るのは、遺伝子組み換え食材で、吐き気や頭痛などの不調が出てしまった場合でしょう。
よく、大豆(遺伝子組み換えではない)、などと表記されていますが、遺伝子組み換えの初期段階に、酷いものができてしまい、それでも構わず使用してしまったせいで健康被害が出たのでしょうね。
最近は、昔ほど酷いものはなくなったはずですが、遺伝子を傷つけるとしたら、子子孫孫まで残ってしまうので、将来まで目が離せません。

ガンと戦うために

病気と遺伝子の問題に戻りましょう。
先天性疾患で、治療法もなく悪化していくばかりの患者さんがいます。
遺伝子のある部分を修復したら、普通の人と同じように元気に生活できるようになったとしたら、どんなに素晴らしいでしょう!

その患者さんと家族にとっては、細かい危険よりは、大きな利益が欲しいのです。
健康に恵まれた人が、一方的に、その権利を奪うのはどうでしょうか?
患者さんと相談の上、治療を希望すれば、行うべきだと思いませんか?

その際、治療の認可が下りていて、既に保険が利くものと、まだ研究段階で保険がきかないものと、同時に治療する際に、保険が利くはずのものまで拒否されてしまう場合があります。

もし、同時進行でも一部だけ保険が利くようにすると、不十分な治療に希望者が殺到し、思わぬ副作用が医師を悩ませる可能性があります。
しかし、保険の利く治療だけで我慢するか、あらゆる治療を試せる代わりに全部自腹か、というと、お金持ちだけが命をお金で買えるのか? なんてことにも成りかねません。